研究課題/領域番号 |
17K17515
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
井上 さや子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (30758967)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神経性やせ症 / 身体体験 / 看護 / 身体感覚 / 看護ケア / 自我 / 自己 |
研究成果の概要 |
文献検討の結果、研究の目的を「神経性やせ症をもつ人はその過程においてどのような身体体験をしているのか」に変更した。当事者4名に半構成的面接を行い、質的に分析した。その結果、神経性やせ症をもつ人が体験している身体体験として【感情的態度の表れ】【おかしさへの気づき】【変化の感覚への怖れ】【回復の感受】の4カテゴリーと18サブカテゴリーが明らかになった。 この結果より、【おかしさへの気づき】と【変化の感覚への怖れ】の間で患者が揺らいでいる時は、行動的事実に焦点を当てた支持的な姿勢を保ち、患者の状況は自分の力で歩んでいるのだと理解することで、巻き込まれないことが重要である等の看護が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、神経性やせ症をもつ人の体験を明らかにした数少ない学術的研究である。 また、「身体体験」という概念を用いることで、心身相関を意識した新たな看護の視点を看護学に提供したと考える。さらに、臨床の看護師からイメージがつきやすい、ケースの理解に役立ったと意見をいただいており、社会にも還元できるものである。
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