研究課題/領域番号 |
17K17520
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 金沢大学 (2020-2022) 金沢医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
田中 浩二 金沢大学, 保健学系, 教授 (40507373)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 老年期 / うつ病 / 老年期うつ病 / ナラティブ / ナラティヴ / ビリーフ / レジリエンス / 治療的ケア |
研究成果の概要 |
本研究では、1)老年期うつ病者の抑うつや希死念慮につながるビリーフを明らかにし、2)それを緩和するための治療的ケアプログラムを検討した。基盤知識として、老年期うつ病者のビリーフを明らかにするために質的研究を行った。質的研究の結果と先行研究の知見、精神療法やリカバリーの理論などを参考にして、老年期うつ病者の治療的ケアプログラムを検討した。研究者と臨床のエキスパートの間で、ケアプログラムの要素と臨床適応性について合意が得られるまで検討した。COVID-19による制約下で、考案したケアプログラムを評価するための実践研究が実施できなかったため、さらなる研究が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、当事者の体験を基盤として、老年期の心理社会的特性、精神療法の理論、リカバリーの理論などとの対話の中で、老年期うつ病者へのケアについて検討した。今後、世界的に高齢化のさらなる進展が見込まれる中で、老年期のwell-beingを支援するために必要な社会のあり方やメンタルヘルスの苦悩を抱えた当事者に対するケアの視点を示唆することができた。当事者の体験と哲学的背景や理論的背景との対話によって、社会学や心理学などの基礎学との融合による学術的な視点から、メンタルヘルスケアのあり方を検討したことで、高齢者のケアに広く応用可能な知見を抽出することができた。
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