研究課題/領域番号 |
17K17523
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
牧 茂義 椙山女学園大学, 看護学部, 助教 (90783415)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 統合失調症 / 再入院 / 地域移行 / 病院看護師 / 看護支援 / 地域定着 / 病棟風土 / 省察 / スティグマ / 卓越性 / 支援構造 / 関連要因 / 看護実践 / 看護学 |
研究成果の概要 |
統合失調症をもつ人には,入退院を繰り返し地域生活の継続に困難をもつ人がいる。地域生活に向けた入院中の看護支援を明確にする必要がある。そこで本研究の目的は,再入院した統合失調症患者への地域定着に向けた病院看護師による支援の構造と関連要因を明らかにすることとした。調査票を,看護師1995名に配布し,823名の看護師から調査票の返信が得られた。看護師による統合失調症患者の地域定着に向けた支援は5因子から構成されていた。入退院する統合失調症患者への看護支援の関連要因には,精神科における看護の経験,認定看護師または専門看護師の資格,治療的な関心の高い病棟の風土,看護師の自己省察の高さが含まれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
入院期間の短縮化が進んでいる精神医療の現状において,短期に効果的な看護支援を行うことは必須である。本研究は,入退院する統合失調症患者への効果的な看護支援の構造を提示した。本研究の結果は,入退院する統合失調症患者に対する支援のガイドラインを作成するための一助となる。入退院する統合失調症患者への看護支援5因子を,看護師が容易に実施できるようになれば,統合失調症患者の再入院率を下げることができる。 入退院する統合失調症患者に対する看護支援の関連要因が明らかになることは,看護支援能力を高める教育手法の開発につながる。本研究は,看護師の自己省察を深めるトレーニングの必要性を明らかにした。
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