研究課題/領域番号 |
17K17528
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
|
研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
佐野 かおり 大阪医科薬科大学, 看護学部, 講師 (60399251)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 人工股関節 / 高齢者 / 転倒 / 看護学 / 運動器疾患 / リハビリテーション / 整形外科 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、高齢人工股関節置換術(THA)患者の転倒について明らかにし、転倒予防介入を構築することである。術後の転倒状況、認識・転倒に関する行動について65~75歳の過去1年以内に転倒経験のある患者に面接調査を行った。転倒は【普段から活動している場】が多く、【普段とは環境が変化していた】ことで生じていた。転倒について【脱臼の不安】など脱臼予防と関連して認識していた。【転倒するとおもわない】【動作実施への自信】【日常生活に制限をしていない】と積極的な予防行動はみられなかった。転倒後の転倒予防は【つまづきを予防する】【行動を慎重にする】などを実施していたことが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義について、今後も増加が予測される高齢人工股関節置換術後患者は、高齢であることで転倒リスクが高い特徴がある。また、人工股関節置換術後の転倒は脱臼・骨折が生じた場合、再手術や要介護状態のリスクが高まる。本研究では、転倒経験のある高齢人工股関節術後患者の転倒状況や転倒に関する認識、行動を明らかにしたことで、患者主導で転倒予防を継続的かつ加齢に伴う身体機能に応じてを実施することは困難であることが示唆され、医療による長期的な介入の必要性が明らかになった。本研究の結果は、人工股関節術後患者の健康寿命の延伸に貢献するための長期的な転倒予防介入方法を検討する基礎資料となりえる。
|