研究課題/領域番号 |
17K17544
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
大江 真吾 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (50611266)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 看護ケア / 看護師 / 認識の相違 / 自閉症スペクトラム / 入院看護 / ケアの認識 |
研究成果の概要 |
ASD患者が看護師とかかわった場面として,ASD特性に焦点を当てた場面だけでなく、日常生活場面が挙げられ、ASD患者の日常生活全般に対する看護ケアの知見を積み重ねていくことの必要性が考えられた.また,ASD患者がもつ字義的にとらえやすいという面や他者に共感しにくいという特徴によってASD患者の認識と看護師の意図の間にはズレが生じていた.このズレが生じる状況の中で,看護師は良いタイミングで自己肯定感に働きかけるかかわりの必要性や、ASD患者の共感性を養える看護ケアの可能性が示唆された。認知と意図が一致したケースについては、そのかかわりの継続的な実践が必要であると看護師は考えていた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では,ASD患者の特性を要因とする他者とのコミュニケーション課題や問題行動に対する看護ケアが検討されてきたが,本研究の結果より看護師はASD患者の日常生活全般にかかわっており,この点について知見を重ねていく必要性が明らかになったことは、効果的な看護ケアにつながる可能性がある.また,ASD患者のもつ字義的にとらえる傾向や他者との共感をもちにくい特徴に配慮した看護ケア必要であることが明らかになったこと,自己肯定感を養う看護ケアの可能性が示唆されたことは意義があったと考える.
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