研究課題/領域番号 |
17K17549
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 帝京大学 (2019) 東京医療保健大学 (2018) 順天堂大学 (2017) |
研究代表者 |
齋藤 尚子 帝京大学, 医療技術学部, 講師 (90621730)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 市町村保健師 / 健康職場 / 職場環境 / 社会とのつながり |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「健康職場」の考え方を基に、市町村保健師の「健康」と組織の「生産性・業績」に関連する要素を解明することである。全国の市町村保健師による175名に質問紙調査を行った。 因子分析の結果、健康職場の要素には【互いに尊重しあえる関係性】【保健師活動も踏まえた人員管理】【自治体組織全体に目を向ける機会】【管理・現場のバランスがとれた上司】【プライベートへの配慮】【個々の状況に応じたキャリア支援】等の8つの要素があった。これらの要素は、「健康」の指標である「精神的健康」や「生産性・業績」の指標である「保健活動の質」「保健活動の成果」「就業継続意思」との関連で有意差がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の保健師のメンタルヘルス研究は、保健師個人に着目したもので、組織の生産性・業績の部分が抜けており、健康につながる要因が解明されても組織としては改善につながらなかった。 本研究により「健康」と「生産性・業績」が両立する健康職場につながる要素が明らかとなったことで、保健師自身の健康のみならず、組織も限られた人員で成果を出せ、財政面や人員確保面での解決策にもなるという利点があるため、改善につながることが期待される。これにより、保健師が効果的に保健活動を行うことができ、地域住民の健康やQOLにも結び付くと考えられる。
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