研究課題/領域番号 |
17K17553
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
関口 敏彰 森ノ宮医療大学, 看護学部, 准教授 (10739626)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 健康寿命の延伸 / たんぱく質摂取量 / 腎機能の保持 / 慢性腎臓病 / 高齢CKD患者 / たんぱく質摂取 / 腎機能 / 栄養疫学 / 健康寿命延伸 / 腎機能低下の予防 / 地域在住高齢者 / 腎機能低下 / 健康寿命 / 公衆衛生看護学 |
研究成果の概要 |
エビデンスが十分ではない地域在住の高齢者を対象に、たんぱく質摂取量と血清クレアチニンを用いて算出したeGFRの変化量との関連性を検討したところ、対象者全体では統計的有意な関連はみられなかった。しかし、eGFRが60 mL/min/1.73 m2未満の慢性腎臓病の状況にある対象者では、たんぱく質および動物性たんぱく質の摂取量がeGFR変化量と統計的有意な正の関連を示し、たんぱく質を多く摂取した対象者ほど腎機能が保持されていた。 また、同様に血清シスタチンCを用いて算出したeGFRで解析したところ、慢性腎臓病の状態の有無に関わらず、たんぱく質摂取量とeGFR変化量に統計的有意な関連はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでエビデンスが不十分であった高齢者におけるたんぱく質摂取とeGFR低下量について検討し、たんぱく質摂取制限が推奨される慢性腎臓病(CKD)ステージG3a以上の高齢CKD患者において統計的有意な正の関連を示した。この結果は、超高齢者を含むCKDステージG3状態の高齢者において、たんぱく質の摂取を控えるべきではないというエビデンスを与えるものである。また、高齢CKD患者の腎機能保護のため、今後のCKD診療ガイドラインや日本人の食事摂取基準における高齢者のたんぱく質摂取量の検討に資することが期待される。
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