研究課題/領域番号 |
17K17558
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生理学一般
ウイルス学
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研究機関 | 自治医科大学 (2018-2019) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
大庭 賢二 自治医科大学, 医学部, 講師 (20759576)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ウイルス感染 / がん / 細胞競合 / 細胞間相互作用 / ウイルス / ヒトパピローマウイルス(HPV) / HPV / 発がん初期 / 感染防御・制御 / ウィルス / 癌 / 感染症 / 生理学 |
研究成果の概要 |
本研究では癌に対する細胞競合研究から得られた知見を基に、ウイルス感染初期に細胞競合によって非感染正常細胞群が感染細胞を排除すること、ならびにウイルス感染初期の細胞競合現象に関わる分子メカニズムの解析を行った。期間中に実施した研究から、ウイルス感染初期に細胞競合によって、非感染正常細胞群が感染細胞を分子免疫的な反応を介して排除していることが明らかとなった。この研究によって他のウイルス感染時においても同様に、ウイルス感染初期に上皮組織がウイルス感染細胞を排除する感染防御機構が存在する可能性が示唆され、他のウイルス感染に対する今後の発展的な研究が大いに期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、新たに感染の初期にがんウイルス感染細胞に対して正常細胞が引き起こす細胞競合による感染細胞の排除機構が存在し、細胞競合が様々なウイルス感染の超初期段階に生体の防御機構として働いている可能性が示された。この機構はがん細胞については報告がなされてきたが、ウイルス感染に対しての報告は殆ど無く、ウイルス感染に対する生体の新たな防御機構として学術的意義は非常に大きい。 また、新たな生体防御機構の可能性が示されたことで、ウイルス感染に対する予防・治療法の確立のための新しいアプローチが可能となり、今後のウイルス感染症対策に大きな役割を担えることから社会的意義も大きい。
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