研究課題/領域番号 |
17K17565
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
細胞生物学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鎌田 瑠泉 北海道大学, 理学研究院, 助教 (40750881)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 細胞分化 / ホスファターゼ / 阻害剤 / 好中球 / 発生・分化 / 細胞・組織 / タンパク質 / 免疫学 / 酵素 |
研究成果の概要 |
癌抑制タンパク質p53誘導性Ser/ThrホスファターゼPPM1Dは、免疫系細胞の分化や免疫応答において重要な機能を有していることが示唆されている。しかしながら、免疫細胞分化・免疫応答におけるPPM1Dの分子制御機構はいまだ明らかとなっておらず、その解明が強く求められている。本研究では、PPM1Dが好中球分化および分化後の機能制御に関与していることを明らかにした。さらに、PPM1Dの各スプライスバリアント過剰発現細胞株を作製し、PPM1DスプライスバリアントPPM1D605, PPM1D430の好中球分化および機能成熟における機能を初めて明らかにすることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫細胞への分化過程は遺伝子発現・制御因子の活性化により厳密に制御されており、分化の制御機構の破綻は、白血病や骨髄異形成症候群などの重篤な血液疾患を引き起こす。しかしながら、免疫細胞分化の分子制御機構はいまだ不明な点が多く、これら疾患の原因解明および新規治療法開発のために、免疫細胞分化および免疫応答の分子制御機構の解明が強く求められている。本研究は、好中球の分化および機能獲得を制御する遺伝子産物PPM1Dを同定し、その詳細な機能を明らかとした。本研究により、好中球分化および機能制御機構の破綻により引き起こされる様々な疾患の原因解明・新規治療法開発への展開が期待される。
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