研究課題
若手研究(B)
2016年8月に発生した北海道豪雨災害では,橋台背面盛土の浸食・流失による被害が顕在化した.本研究では,流水作用時における橋台背面盛土の基礎的な侵食過程を観察するために開水路実験を行った.また,ジオシンセティックス材料の使用を想定した対策工についても模型実験を行った.一連の水理模型実験から,模型盛土の侵食は橋台と盛土の境界部で発生して橋台内部へ侵食が進行した.また,今回の実験で提案した2つの対策工では,道路路面の陥没は発生しなかった.このことから,河川増水による橋台背面盛土の侵食・流失に対する粘り強い対策工として,ジオシンセティックス材料の使用が有用であることがわかった.
本研究では,地盤工学・河川工学・橋梁工学の教員・学生と連携し,分野横断的な体制を築き,体系的な現地調査と実験に取り組んだ.その結果,砕石を詰めた鋼製かごおよび補強材で構成される対策工法を施すことが有用であり,この工法は従来工法と比較して簡易で安価な工法であることを示した.今後の地球規模の気候変動によって降雨量が増加するとされている中で,本研究の成果は避難経路となる道路を洪水から守り,被災による地域からの人口流出や経済の疲弊を下支えする技術を提案した.
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すべて 雑誌論文 (22件) (うち査読あり 18件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)
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