研究課題/領域番号 |
17K17572
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
生理学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
高橋 賢伍 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (40646064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 血液網膜関門 / トロンビン / プロテアーゼ活性型受容体 / PAR / 網膜静脈分枝閉塞症 / BRVO / PARs / PAR-1 / 網膜循環 / 網膜動脈 / 微小循環 / 網膜血管 / プロテアーゼアクティベイティドレセプター |
研究成果の概要 |
トロンビンは血管外からの投与では収縮反応が起こるが、血管内からの投与では起こらないことが分かった。これは、 トロンビンの分子量は33.6kDaと大きいため、血液網膜関門が1kDa以上の分子量の物質を通さないという過去の報告に裏付けられる。その結果、血管内からの投与では、平滑筋に作用できず、血管収縮反応は起こらないと考えられた。これらの結果から、当初の計画にあった糖尿病網膜症よりも、血液が血管より漏れ、血管外から作用しうる網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)の血流データを収集し、BRVOにおける網膜静脈血流低下には血管径の変化が関与していること、また、血管径の変化が最高矯正視力と関与が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トロンビンは血液網膜関門を通過できず、血管内からは平滑筋に作用できないが、血液が血管より漏れ、血管外から作用しうる網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)のような疾患に移おいては、網膜血管を収縮させ血流を悪くする可能性があるが、BRVOの血流データを収集したところ、網膜静脈血流は低下しており、その低下には血管径が細くなっていることが関与していることが分かったが、一方で、網膜静脈の血管径が小さい方が最高矯正視力が良いことわかった。このことから、BRVOのより良い治療を行うためには網膜静脈径の変化に伴う、網膜静脈組織の構造変化へアプローチすることが重要であることが示唆される。
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