研究課題/領域番号 |
17K17576
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
社会系歯学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
田村 好拡 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (30770789)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯周病 / Red Complex / 糖尿病 / アディポネクチン / インスリン抵抗性 / インスリン抵抗性を / コホート研究 / 歯学 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
歯周炎の発症に密接に関連している細菌群とされるRed Complexの口腔細菌における割合(Red Complex比)はIL-1,TNF-αと正の相関を示していた。これはRed Complex比が高いほど、持続性炎症を引き起こしていると考えられる。また、リスクファクターと言われる喫煙や飲酒とも比例しており、これまでの研究を裏付けるものである。 Red Complex比はアディポネクチンとは負の相関を示していた。歯周炎の持続性炎症が抗炎症作用を持つアディポネクチンを低下させることで、インスリン抵抗性に影響を及ぼしていると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究は主に糖尿病患者や歯周病患者について行われたものがほとんどであるが、本研究は健康成人に対して行われたことが重要である。健康成人に関して、歯周炎の発症に密接に関連している細菌群とされるRed Complexが抗炎症作用を持つアディポネクチンと負の相関を示したことは、歯周病菌が糖尿病や動脈硬化などの発症に関係していることが改めて示唆された結果となった。 健康成人においてもアディポネクチンが低下することが分かったことで、アクティブエイジングにおける口腔環境の重要性がさらに高まったと考えられる。
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