研究課題/領域番号 |
17K17577
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
特別支援教育
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
松田 侑子 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (10598717)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 保育 / 学生 / ティーチャートレーニング / 応用行動分析 / 介入 / 保育者養成課程 / Teacher Training / 効果測定 / 実習 / 保育者 / 保育学生 |
研究成果の概要 |
本研究では,応用行動分析に基づくティーチャートレーニングを,保育学生を対象に実施し,以下の3点が明らかとなった。 第一に,介入の事前事後比較から,応用行動分析に関する知識と,不適切な行動の無視スキルの向上が示された。第二に,2年間の縦断調査から,応用行動分析に関する知識と,不適切な行動を無視するスキルが維持されていた。第三に,面接調査を通じて,介入の結果,実習中に子どもの意欲や行動,自分自身の感情や行動に肯定的な変化が経験され,ほめる以外のスキルは実践に難しさを感じていたことが示された。加えて,ティーチャートレーニングの効果指標を新たに作成し,その因子構造,信頼性・妥当性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来ティーチャートレーニングは,教師や保育者を対象に実施されてきた。問題行動を有する幼児への対応は,特に若手の保育者にとって大きなストレスであり,離職の要因にも挙げられている。他方,保育現場は多忙であり,新たな知識・スキルを学ぶ機会を十分に確保できない難しさもある。本研究で得られた結果を踏まえると,養成課程でティーチャートレーニングを導入することにより,問題行動への対応における有用なスキルの習得,保育学生の自信・意欲向上が期待できる。これらは保育者への円滑な職業移行を実現し,ひいては保育の質の向上や保育者の人的不足の解消に寄与するものと考えられる。
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