研究課題/領域番号 |
17K17594
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
産婦人科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
望月 研太郎 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20633499)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 始原生殖細胞 / ヒストン修飾 / RNAiスクリーニング / HDAC3 / SETDB1 |
研究成果の概要 |
生物は生殖細胞とそれ以外の体細胞とから構成される。ヒトを含む哺乳動物では、生殖細胞が唯一、精子または卵子を形成した後に、受精を経て世代の継承を保証する。生殖細胞の異常は不妊や子孫が持つ様々な疾患の原因となる。本研究では、遺伝子のスイッチのON/OFFに重要な核タンパク質であるヒストンに対するアセチル化・メチル化・リン酸化を担う約200の修飾酵素の中から、始原生殖細胞の出現に役割を持つヒストン修飾酵素を網羅的に同定することに成功した。特に、脱メチル化酵素が体細胞への分化に働く遺伝子群を発現抑制すること、メチル化酵素がシグナル経路を担保することで、始原生殖細胞の出現に寄与することを詳細に示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、始原生殖細胞の出現を促進するヒストン修飾、ならびに抑制するヒストン修飾がフルセットで明らかになり、分子ネットワークの全体像に切り込む突破口が見えてきた。また、始原生殖細胞の出現は生殖細胞の発生分化の初発段階に位置することから、そこで機能するヒストン修飾は、後の段階のヒストン修飾のパターン確立に関わり、精子/卵子形成、受精、次世代個体の発生にも大きな役割を担う可能性が高い。本研究成果は、そのようなヒストン修飾を明らかにしたことから、生殖細胞の発生分化の理解に大きく貢献できる。
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