研究課題/領域番号 |
17K17596
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
ジェンダー
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
妙木 忍 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (30718143)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 文化資源 / 医学史 / ジェンダー / 複製身体 / 余暇の社会史 / 文化資源学 |
研究実績の概要 |
2022年度は、コロナ禍のため海外調査に行くことを控える状況であったが、これまでに収集した資料や文献を整理する作業を続けてきた。解剖学用ヴィーナスの由来と伝播に関する文献や先行研究の解釈などを進めてきた。ハンガリーのセンメルヴェイス医学史博物館にある解剖学用ヴィーナスをめぐる論考の原稿を書いてあたためているのだが、発表の機会が熟すまでにもう少し時間を要する状況である。 2022年度は、医学模型という観点から、日本の秘宝館(元祖国際秘宝館伊勢館、1972年開館~2007年閉館)の医学模型の展示を振り返る作業もおこなった。身体模造の観点から見る医学模型、身体模造の造形表現における外側からの模造と内部の模造についての分析、医学模型における全身か部分かという論点、日欧の双胎妊娠模型(特に、元祖国際秘宝館伊勢館とフィレンツェのラ・スぺコラ博物館の模型)、身体模造とそれが展示されるということへの考察、身体が観られるということについての考察などもおこなった。これまで海外で調査してきた視点も取り入れた。この考察は、模する技術の研究にも隣接し、接続するものであった。 本研究テーマの根幹にある、複製身体の模造やそれが展示されるという現象については、複製身体を作る側だけではなく、それを見ることを欲するという人々の欲望もみていく必要があり、その時代ごとの検討が必要である。この点についての視点も持ちつつ、研究を進めてきている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
海外調査などが予定よりも進まなかった(新型コロナウイルス感染症の社会状況の要素を含む)。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの調査と資料の分析を通して、まとめの作業を進める。
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