研究課題/領域番号 |
17K17610
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
整形外科学
スポーツ科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
齊藤 明 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (90591751)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 野球肘 / 前腕屈筋・回内筋群 / 円回内筋 / 尺側手根屈筋 / 超音波エラストグラフィ / 離断性骨軟骨炎 / 野球 / 肘関節 / 投球 / 成長期 / 浅指屈筋 / 投球障害 / スポーツ医学 / スポーツ障害 |
研究成果の概要 |
成長期野球選手を対象に前腕屈筋・回内筋群の硬さを超音波エラストグラフィを用いて測定した。その結果、離断性骨軟骨炎を有する選手では投球側の円回内筋が硬く、野球肘内側障害を有する選手では投球側・非投球側ともに健常選手に比べ硬いことが明らかとなった。 また浅指屈筋、尺側手根屈筋の硬さを野球肘内側障害と健常選手で比較した結果、野球肘内側障害において投球側の尺側手根屈筋が硬く、この硬さは1週間の練習時間の長さと有意な相関が認められた。 これらの筋群の硬さは投球時の肘外反ストレスを反映していると考えられ、野球肘の評価や予防をする上で重要な指標になると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成長期野球肘において前腕屈筋・回内筋群の硬さは臨床上たびたび経験するが、本研究成果はこれらの関係を初めて科学的に証明した。円回内筋の硬さにおいては離断性骨軟骨炎と野球肘内側障害において、その特徴が異なることから発症メカニズム解明につながる可能性がある。また尺側手根屈筋の硬さも野球肘内側障害おける特異的な変化である他、オーバーユースと関連することが明らかとなり、筋の硬さに影響する因子を明らかにすることができた。 これらの知見は、臨床において成長期野球肘の正確な評価や予防のための一助になると考えられる。
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