研究課題/領域番号 |
17K17620
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本語教育
図書館情報学・人文社会情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
叶 少瑜 筑波大学, 図書館情報メディア系, 准教授 (00762204)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 異文化適応 / 一般的信頼感 / 集団同一視 / ソーシャルサポートネットワーク / メディア使用 / 在日留学生 / ストレス感 / 対人信頼 / COVID-19 / 健康危機意識 / 情緒不安傾向 / 情報収集 / 不安解消行動 / ソーシャルサポート / 幸福感 / 信頼性 / 集団同一性 / ソーシャル・サポート / 対面 / メディア / メディア心理学 / 異文化コミュニケーション / 安心・信頼 / 共生 |
研究成果の概要 |
本研究を通じて,日本人に対する信頼感は留学生のストレス感の低減や日本における被受容感の向上には有意な効果があるのに対して,同国人に対する集団同一視はかえって留学生のストレス感を高めてしまうことや,他国人に対する信頼感は留学生のストレス感の低減と被受容感の向上には効果がないことを解明した。また,非中華留学生にとって集団同一視が同国人から得られたソーシャルサポートとは無関係であり,コロナ禍において中国本土の留学生とその他の留学生のメディアによる情報収集と不安解消行動が異なっており,日本人からのサポートがいずれも不安解消行動には強い効果があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は留学生の異文化適応において,メディア使用との相乗効果を含め,外集団に対する一般的信頼感の効果は日本人と他国人によって異なることや,内集団に対する集団同一視は中華系・中国本土の留学生とその他の留学生によって,ソーシャルサポートネットワークの形成やストレス感の低減,被受容感の向上に異なる影響を及ぼすことを明らかにした。 これらの成果を踏まえ,今後外集団特に日本人に対する信頼感を高めると共に,集団化しやすい中華系・中国本土の留学生とその他の留学生に対して異なるソーシャルサポートを提供する必要性が示唆された。
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