研究課題/領域番号 |
17K17624
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
小児科学
食生活学
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研究機関 | 慶應義塾大学 (2019-2021) 筑波大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
鈴木 寿人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80783042)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 腸内細菌叢 / メタゲノム / バクテロイデス / エスケリキア / メタゲノム解析 / ショットガンメタゲノム / 腸管免疫 / バクテロイデス属 / 腸内細菌叢解析 / アレルギー・ぜんそく / 遺伝学 / 菌類 |
研究成果の概要 |
乳幼児の食物アレルギーを発症する要因の1つとして腸内細菌叢に着目し、研究を開始した。食物アレルギーと診断された乳幼児29名と非食物アレルギーの乳幼児21名に対して、1歳6か月の時点での便検体を収集し、腸内細菌のバランス、量の比較を行った。その結果、食物アレルギー群ではBacteroides属の低下とEscherichia属の増加が確認された。授乳方法や分娩方法、食習慣による影響は確認されなかった。 過去に牛乳アレルギーやアトピー性皮膚炎の乳児に行われた海外の研究でも類似した結果が示されており、これらの菌がアレルギー疾患の発症に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、食物アレルギー児と非食物アレルギー児の間で腸内細菌叢の分布が異なっていることが確認された。低下していたBacteroides属と増加していたEscherichia属が腸内でどのような役割を担っていたかは不明であり、これらの機能解析は今後の課題である。役割が明らかになることで、これらの菌の分布を整える内服薬あるいは乱れを予防する方法の開発が見込まれる。
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