研究課題/領域番号 |
17K17629
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
地域看護学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小山 晶子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (30616397)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 地域在住高齢者 / 認知機能 / IADL / 服薬管理 / 高齢者 / MCI / 服薬 / IADL / 認知症 / 生活機能 |
研究成果の概要 |
本研究は、IADLの中から服薬管理に焦点を絞り、地域在住高齢者の服薬管理における困難と、その困難に対する高齢者自身の工夫を明らかにすることを目的とした。 232名を対象にした質問紙調査では、『決められた時間に薬を飲む』『もらった薬を余らせない』ことに困難があることがうかがえた。服薬指示の理解状況と遂行機能には、中程度の有意な相関が認められ、(p<0.001)服薬指示理解には、遂行機能が影響すると考えられた。55名を対象にした訪問調査では、先の服薬管理の困難な状況に対する工夫について、工夫点の観察とインタビューを行った。対象者は全員、朝と夕で別々のピルケースを使うなど、何らかの工夫を行っていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
服薬指示理解と遂行機能に関連があった。遂行機能は、加齢に伴い認知症の前駆段階より低下することが指摘される。認知症の有無を問わず、看護師は、地域在住高齢者の服薬指示理解を確認する必要性があることが示唆された。 服薬管理においては、『決められた時間に薬を飲む』『もらった薬を余らせない』点に困難を抱える者がいることが確認された。これらに対して、全対象者が何らかの工夫を行っていた。高齢者は、困難を抱えながらも自身の生活の中でその対処行動をとろうとすることができる。高齢者の服薬支援を行う際は、まず対象となる者の生活状況や服薬管理場面の工夫を把握してから支援につなげるべきである。
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