研究課題/領域番号 |
17K17635
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分析化学
無機化学
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
半田 友衣子 埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (20586599)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 配位高分子 / 金属ー有機構造体 / 液体クロマトグラフィー / イオン交換 / クロマトグラフィー / 金属—有機構造体 / Fe-ベンゼントリカルボン酸 / テトラキスリン酸 / 制限空間 / 水 |
研究成果の概要 |
本研究では、配位高分子の制限空間に内包された溶媒の特性がバルク溶媒と異なる可能性に着目し、1)配位高分子の空隙内溶媒が固定相として機能する液体クロマトグラフィー、2)配位高分子の空隙内の水が関与するイオン交換、の特性の解明に取り組んだ。1)では、トリメシン酸―Fe3+配位高分子の空隙内への溶媒の過剰吸着現象を捉え、空隙内溶媒が固定相として機能する可能性を示した。2)では、テトラキスリン酸―La3+-Na+配位高分子でのK+選択的なイオン交換現象を捉え、空隙内の水が反応に関与する可能性を示した。 以上のように、新たな高選択的分離法への発展が期待できる成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
配位高分子(または金属―有機構造体)は、新たなポーラス材料と位置づけられる物質群である。水に対して構造安定性が低いとされているが、最近では水に安定な物質も合成され、水系での利用が期待される。本研究では、水に安定な2種類の配位高分子を用い、その空隙内の溶媒が関与する分離系に関する研究を行った。配位高分子の空隙の大きさと均一性が関与する特有の分離挙動を捉えることができ、本研究の成果は、配位高分子を利用する新たな分離系設計の一助となる可能性がある。
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