研究課題/領域番号 |
17K17643
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
法医学
応用人類学
|
研究機関 | 千葉大学 (2019) 東京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
千葉 文子 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (90724972)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
|
キーワード | 法医学 / 法人類学 / 年齢推定 / 椎骨 / 胸椎 / 腰椎 / CT / computed tomography (CT) / 椎体 / 個人識別 / 骨棘 / 圧迫骨折 / 人類学 |
研究成果の概要 |
CT画像を用いて胸椎及び腰椎を観察し、年齢推定の回帰式を検討した。最大骨棘から椎体辺縁に下ろした垂線の長さをもとに骨棘形成の程度(P)を0から5の6段階に分類し、各椎体のPの和をscore P、最大のPをmax Pとした。score Pを説明変数とした際の回帰式は男性でy = 0.4124x + 31.169(R2=0.7417)、女性でy = 0.5152x + 31.809(R2=0.787)で、max Pを説明変数とした時は男性でy = 9.6855x + 21.334(R2=0.7869)、女性でy = 9.9613x + 23.424(R2=0.7849)であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代日本人の胸椎・腰椎の骨棘をCTで観察し年齢推定式を検討した。CTを用いた検討はこれまでになく新規性が高いと同時に、解剖前CTが普及している本邦の法医実務においても有用性が期待できると考えられる。またmax Pによる回帰式は従来法と異なり最も骨棘が発達した1椎体の計測のみで年齢推定が可能である点は非常に簡便であると考えられる。さらに今回の検討では40歳代以上では骨棘形成の開始を認めるなど、推定式に加えて年齢推定の幅を狭めるためのカットオフ値としての有用性についても示唆された。
|