研究課題/領域番号 |
17K17656
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
言語学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白 春花 東京大学, 教養学部, 特任講師 (40791976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 文処理 / 曖昧性構文 / 関係節 / 主要部後置言語 / 曖昧性構造 / 第三言語 / モンゴル語 / 関係節構文 / 曖昧性処理 / 処理構造 / 曖昧性 / バイリンガル / トルコ語 / バイリンガル話者 |
研究成果の概要 |
第2言語習得研究会で、「言語の統語的類似性が成人学習者の文処理過程に影響するか」というテーマで口頭発表を行った。発表では、中国語とトルコ語を母語とする日本語学習者を対象に、学習者が母語の影響を受けるのか、それとも日本語の母語話者のように処理するのかを関係節の構造的曖昧性構文の処理選好性における最終選好と実時間処理を検討した。日本語、トルコ語、中国語の母語話者も統制群として参加した。前者では、学習者は第二言語の文を処理する際に母語の影響を受けていることが示唆された。実時間では、学習者は第二言語文処理において母語の影響を受けつつも、語彙情報と統語構造の解析を実時間で行っていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的な意義として、文の処理過程における言語個別性の研究の重要性が明らかにされ、複数の言語を比較することの意義も再確認された。特に学習者は第二言語文における実時間処理において母語の影響を受けながらも、語彙情報と統語構造の解析を実時間で行っていることが明らかになった。また、一部の結果からは、学習者が第二言語母語話者と似た処理を行っている可能性も示唆された。これらの結果は学習者の文処理メカニズムを解明する上で非常に重要である。また、学習者を対象とした教育現場では、学習者の母語と目標言語の統語的な類似性や処理の違いを明示的に教えることで処理課程がスムーズに行われ、潜在的に習得を促すことが示された。
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