研究課題/領域番号 |
17K17702
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
獣医学
統合動物科学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
村上 智亮 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10728447)
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研究協力者 |
柳井 徳磨
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | アミロイド / ウズラ / フラミンゴ / 伝播 / 発症リスク / 病態モデル / アミロイドーシス / 伝達性疾患 / AAアミロイド症 / 鳥類 / 水平伝播 |
研究成果の概要 |
ニホンウズラに対し、リポポリサッカライド(LPS)を炎症刺激として与え、ウズラアミロイドを経口投与することにより、ウズラAAアミロイドーシス経口伝播モデルを開発した。また、本モデルを用いて、用量依存性の伝播効率向上を実証した。ウズラアミロイドーシスの水平伝播を検証するため、アミロイドーシス発症ウズラと正常ウズラを4週間同一ケージ内で飼育したが、アミロイドーシスの伝播は証明できなかった。 動物園にて飼育されているフラミンゴが、効率に全身性アミロイドーシスを発症することを明らかにした。本症例群の検索により、脳へのAAアミロイド沈着を初めて動物で発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AAアミロイドーシスは多くの動物種で観察される致死性疾患であり、その伝播リスクの解明は喫緊の課題である。本研究により、鳥類AAアミロイドーシスの用量依存性の経口伝播性が明らかとなった。本研究において、ウズラにおけるアミロイドーシスの経口伝播効率はマウスのそれより高く、経口伝播機序を解析する上で有意なモデルとして活用可能である。 また、中枢神経系におけるAAアミロイドの沈着は人においてのみ確認されている稀な病態であり、その病的意義は明らかではない。本研究で用いたモデルを用いることで、人の脳アミロイドーシスの病態解明の一助となる事が期待される。
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