研究課題/領域番号 |
17K17730
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
国際関係論
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
鎌原 勇太 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (70710268)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 環境 / 戦争 / 因果効果 / 森林破壊 / 公衆衛生 / 空間計量経済学 |
研究成果の概要 |
森林等の自然環境や公衆衛生等の生活環境といった「環境」に対し、戦争は影響を与えるのか。これまでそれら「環境」が国家間戦争や内戦の発生リスクに及ぼす影響について検証されてきたものの、戦争が「環境」に及ぼす影響に関する研究は限られていた。本研究は、(1)コロンビアの衛星画像を用いたデータセットの構築と(2)国際比較データを用いたマクロ分析を行った。 (1)コロンビアの衛星画像の収集とその他データ収集が完了したため、研究期間終了後に分析を続けていく。 (2)空間統計分析の結果、戦争は自国の森林を破壊するが、隣国の森林には影響を与えないこと、内戦は自国・隣国ともに健康寿命を短縮することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、政治学や国際関係論で議論されてきた「戦争」という研究対象に、衛星画像や森林面積といった自然科学的研究対象やアプローチをとることから、文理融合的側面を有し、日本における研究分野の学際性の強化に貢献する。また、これまで学術的にあまり注目されてこなかった戦争が及ぼす「環境への影響」を対象にしたことに意義がある。 最後に、地球温暖化や環境破壊の防止が叫ばれているなか、人間の活動のなかで最も負の効果が大きい戦争の影響が明らかとなれば、外交政策および環境政策の両面に対して、世界平和及び持続可能な成長の両面に寄与する提言を可能とする点で社会的意義があろう。
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