研究課題/領域番号 |
17K17740
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能生物化学
応用生物化学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉本 華幸 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60529527)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 連続分解 / キチナーゼ / サブサイト / 芳香族アミノ酸 / 酵素 / 作動機構 |
研究成果の概要 |
本研究では,連続分解型キチナーゼBcChiA1を主対象として,触媒クレフトに並ぶサブサイト(基質と結合する部位)が基質分解反応の速度パラメータにおよぼす影響を定量的に解析することで,個々のサブサイトの役割を明らかにした。基質導入の入口側に位置するサブサイトは酵素-基質複合体の形成,出口側のサブサイトは生成物の解離の各素過程において重要であることが分かった。中央付近のサブサイトは両素過程へ寄与していると考えられた。連続的に基質を分解するには,出口側サブサイトの方の寄与が入口側に比べて重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,連続反応性をもち,触媒効率のよい連続分解型キチナーゼのサブサイト(基質と結合する部位)に着目して解析を行い,どのようにして連続的に反応を行うことができるのか,その作動機構の一端を明らかにした。これらの知見は,触媒効率向上のための酵素分子デザインの基盤となる。また,研究対象としたキチナーゼは,結晶性多糖バイオマスのリファイナリーや利活用において欠くことのできない産業用酵素の候補である。結晶性多糖バイオマス資源の酵素分解法の開発に本研究成果を応用することで,環境への負荷の少ない分解・利活用法を確立し,カーボンニュートラル社会の実現の一助として貢献できる
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