研究課題/領域番号 |
17K17755
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
認知科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
安永 大地 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (00707979)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 文理解 / 視線計測 / 先読み / 予測 / 関係節 / 処理負荷 / 心理言語学 |
研究成果の概要 |
文理解研究で注目されている処理の仕組みの1つに「予測」がある。これは時間軸上で高速に展開される文理解処理の各時点で、その後にどのような要素が続くか、全体がどのような言語構造体となるかを先読みするという仕組みである。近年の文理解研究において、この「予測」が原因で文理解処理にかかる負荷の大小が変化するという報告が提出されており、文理解処理における「予測」の働きを解明することは、人間の言語理解モデルの精緻化には不可欠である。本研究では、この「予測」という仕組みの働き方が母語話者の場合と学習者の場合の相違点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、この「予測」という仕組みの働き方が母語話者の場合と学習者の場合の相違点を明らかにした。具体的には、母語話者は語の意味的な情報によって他の語の出現やその構造関係を予測するだけでなく、格助詞などの統語的な情報も適切に利用することができるのに対し、学習者は意味的な情報の利用は学習レベルに応じて変化するが、統語的な情報の利用はその学習レベルに関わらず、あまり得意ではないことが明らかになった。
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