研究課題/領域番号 |
17K17759
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 東京藝術大学 |
研究代表者 |
原田 怜 東京藝術大学, 大学院美術研究科, 研究員 (40573001)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エジプト / 国際協力 / 文化遺産 / マネジメント / 評価 / 博物館 |
研究成果の概要 |
本研究は、文化遺産国際協力の中でも、特に昨今、世界各地で増加している日本による博物館援助事業に焦点を当て、文化遺産マネジメントの立場から博物館援助事業の効果的な計画と運営のために必要な評価について考察した。現地調査、資料調査、関係者への聞き取り調査などを通して、開発援助事業の評価方法と博物館に関する評価方法の双方を検証した。その結果、開発援助事業の評価方法の中に、文化関連に関するテーマ研究を取り入れる傾向は見受けられない一方で、博物館の評価方法に関しては、プロジェクトサイクルマネジメント等の開発援助事業の評価方法との類似点があり、今後開発援助事業の評価方法を導入できる可能性が確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2000年代以降、国際的には開発と文化遺産保護の関係性の議論の中で、開発の影響を被る文化遺産に配慮するという姿勢から、開発と文化遺産を組み合わせて文化遺産の積極的な活用方法を探るという姿勢が主流になっている。持続可能な開発を推し進める社会において、文化遺産が果たす社会的役割を考え、評価の模索のための一例を提起することができたと考える。今後も、日本による文化遺産を核とした今後の開発援助事業形成のため、さらなる研究が深まることが期待される。
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