研究課題/領域番号 |
17K17766
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
特別支援教育
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研究機関 | 早稲田大学 (2020-2021) 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 (2018-2019) 福井大学 (2017) |
研究代表者 |
岡本 悠子 早稲田大学, 高等研究所, 准教授(任期付) (10635139)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | fMRI / 自閉症 / 社会性 / コミュニケーション / 運動 / 身体知覚 / 個人差 / 発達 / 高次視覚野 / 自閉スペクトラム症 / 身体 / EBA / MRI / 身体認知 / 子ども / 教育系心理学 / 発達障害 / 脳画像研究 |
研究成果の概要 |
コミュニケーションの苦手さを特徴とする自閉スペクトラム症児の多くに運動の苦手さを示し、運動能力とコミュニケーション能力には相関が認められる。本研究では、自閉スペクトラム症児者が身体認知、身体自己認知、相互模倣課題を行っている時の脳活動をfMRIで計測し、定型発達児者と活動が異なるか、自閉スペクトラム症の特性と関連するか検証した。その結果、①身体認知課題では高次視覚野の身体表象と特性との関連が学童期により顕著であり成人期では認められなくなること、②身体の自己認知課題では、高次視覚野の活動に違いがあることを報告した。また、発達による変化と自閉スペクトラム症、定型発達者内の個人差を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの成果は、自閉スペクトラム症者における運動・社会性の障害の背景となる神経基盤を明らかにしたものであり、高次視覚野が両者に寄与していることを示す結果が得られた。一方で、さまざまな課題に一貫して、自閉スペクトラム症者・定型発達者の中で発達的な変化があることが明らかになり、また自閉スペクトラム症者や定型発達者の中での個人差も見つかっている。これらは自閉スペクトラム症のfMRI研究の知見を臨床に展開するにあたり、発達やheterogeneityを考慮する必要があることを示唆するものである。
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