研究課題/領域番号 |
17K17797
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
統合動物科学
食品科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中根 右介 名古屋大学, 生命農学研究科(WPI), 特任講師 (40792023)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 概日リズム / ケミカルスクリーニング / 食品関連化合物 / 天然化合物 / 時計遺伝子 / 中枢性疾患 / がん / 代謝疾患 / 睡眠覚醒リズム / スクリーニング / 天然生理活性物質 |
研究成果の概要 |
概日リズムの乱れは睡眠障害、動物の季節繁殖制御などにも深く関わるため、概日リズム調節化合物創出は疾患治療や動物生産への応用が期待できる。概日リズムを駆動する時計遺伝子の振る舞いを効率よく観察できる試験によって600以上の食品関連化合物からリズム周期を延長するferulic acidを見出し、当該化合物はマウス睡眠覚醒リズムも制御可能であった。一方マウスへ当該化合物を投与は、シフトワークを模した明暗環境下での新シフトへの同調日数に対する短縮効果を示さなかった。また時計遺伝子変異マウスが示す行動異常に対して、躁様行動を一部改善する効果が見られたものの、不安様行動での明確な改善効果は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
普段我々が口にする食品に豊富に含まれる天然化合物は安全性が比較的高く日常摂取が可能である。この中から概日リズム調節化合物を新規に見出すことができれば、概日リズムの撹乱に対する日常的な予防効果が期待できる。培養細胞を用いた実験を通して発見した当該化合物は、マウスの睡眠覚醒リズムにも影響を与えることがわかった。種々の疾患モデル動物では当該化合物の明確な症状改善効果は見られなかったが、今後当該化合物の作用機序を明らかにすることは、どの疾患に有効かを理解するための重要な知見となる。また見出された作用機序が新規であった場合、従来とは異なる新規な概日リズム発振機構を発見できるため学術的な展開も期待できる。
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