研究課題/領域番号 |
17K17799
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
形態・構造
細胞生物学
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研究機関 | 熊本大学 (2020) 名古屋大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
進藤 麻子 熊本大学, 発生医学研究所, 准教授 (60512118)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | アクトミオシン / 創傷修復 / 細胞運動 / 組織形態 / アフリカツメガエル / 胚 / 発生生物学 / 表皮形態形成 / 化合物スクリーニング / 表皮形成 / 胚組織 / 細胞骨格 / 細胞・組織 |
研究成果の概要 |
本研究では動物の発生過程で多様な組織形態を作る際に細胞の駆動力として活用される細胞骨格系アクトミオシンの制御機構を探索した。発生生物学分野でモデル動物として広く使用されるアフリカツメガエル胚を用いて、共焦点顕微鏡によるライブイメージングや新たな化合物スクリーニング法など、独自の手法を取り入れて研究を進めた。期間前半は形成中の表皮組織がもつ迅速な創傷修復力に関わるアクトミオシンとその他の細胞骨格の相互作用を明らかにし(Shindo et al. 2018)、期間後半は表皮組織の形態を維持するための新たなアクトミオシン制御機構の発見に至った。期間を通して今後の研究の発展につながる成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
正常な胚発生過程で細胞の形態変化や移動を駆動することが知られていたアクトミオシンの機能を、胚表皮の創傷修復過程といういわば「異常状態」を解析したことにより、アクトミオシンが多様な組織や現象に適応し利用されるメカニズムの一端を明らかにした。胚表皮の創傷修復を制御する分子を探索したことにより、なぜ胚は成体と異なり創傷を早く治すことができるのかという根源的な疑問に答えるためのヒントが得られ、胚の創傷修復研究を推進した。
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