研究課題/領域番号 |
17K17833
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
経済学説・経済思想
思想史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
門 亜樹子 京都大学, 経済学研究科, ジュニア・リサーチャー (20791916)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バルベラック / ティロットスン / ラティテュディネリアニズム / 自然法学 / スコットランド啓蒙 / コモンセンス哲学 / 道徳哲学 / 啓発された自己愛 / 義務論 / オイケイオーシス / ピリアー / ニコル / ジェランド / ラティテュディネリアン / キリスト教的人間像 / ジャンセニスト / 哲学史 / ジェイムズ・ビーティ / ピエール・プレヴォ / ドゥーガルド・ステュアート / 思想史 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ユグノーの法学者ジャン・バルベラック(Jean Barbeyrac, 1674-1744)と、彼がその説教を仏訳したラティテュディネリアンのジョン・ティロットスン(John Tillotson, 1630-94)が、スコットランド啓蒙に重要な影響を与えたことを示すことにある。本研究を通じて、両者のキリスト教的人間像の共通点を明らかにし、18世紀後半のスコットランドのコモンセンス哲学が両者の道徳思想を継承した可能性を指摘した。さらに、「人間精神の哲学」としての道徳哲学に着目し、スコットランドおよびフランス語圏の哲学者によるロック哲学の受容に関する相違点を明示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、第一に、バルベラックとティロットスンの原典研究というこれまでにない視点から、古典派経済学形成にキリスト教思想が与えた影響について検討した点にある。第二に、コモンセンス哲学をめぐるスコットランドとフランス語圏の知識人の知的交流に着目し、古代ギリシャ・ローマ哲学の系譜に基づく「人間精神の哲学」としての道徳哲学を検討した点にある。また、本研究成果の社会的意義として、現代社会の理論的・思想的枠組みを構築した西欧近代社会諸科学の源泉の解明に貢献することが挙げられる。
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