研究課題/領域番号 |
17K17842
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
日本語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山泉 実 大阪大学, 言語文化研究科(日本語・日本文化専攻), 准教授 (80592336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 指示参照ファイル / 名詞句 / 指示参照ファイル理論 / 意味論 / 語用論 / 意図明示-推論コミュニケーション / 潜伏疑問 / 潜伏命題 / 指示参照ファイル(reference file) / 認知形而上学 / 潜伏疑問・潜伏命題 / 認知的視座 / コピュラ文 / 自由拡充(free enrichment) / 指定文 / 認知語用論 / 認知意味論 / 自由拡充 / 高階の変項名詞句 / 存在文 / 指示性 / ID |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトでは、「コピュラ文名詞句の解釈多様性を扱える認知語用論の構築」を目指した結果、「名詞句の意味とは何か?」という問いに認知的視座から答えを与える「指示参照ファイル理論」を構築し、それによって潜伏命題名詞句、潜伏疑問名詞句、所謂高階の変項名詞句などを分析した。また、この理論の基盤となる学説が展開されている本を2冊共訳し、出版した(『思考と意味の取扱いガイド』『なぜヒトだけが言葉を話せるのか』)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
指示参照ファイル理論(指示参照ファイルという概念を用いて、それを持つ者の行動、経験、知性などの説明に寄与する理論で、言語も当然その説明対象に含まれる)ができたことによって、名詞句一般―特に、潜伏疑問名詞句、潜伏命題名詞句、所謂高階の変項名詞句など―の意味的側面の理解が深まった。この理論は今後、構成のアンチノミーのような形而上学的問題や、フレーゲのパズルといった言語哲学の問題の解明に役立つことが期待される。
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