研究課題
若手研究(B)
新規に作成したKLN205-MUC1マウスモデルは、頸部リンパ節転移を来し、その後肺転移を起こし死に至る、臨床における口腔癌患者の病状進行に類似したモデルである。このモデルを用いて、免疫賦活化第三世代がん治療用HSV-1である、T-B7-1およびT-mfIL-12を用いて作成した舌腫瘍にウイルスを投与すると、頸部リンパ節転移の長期的な抑制効果が見られ、コントロールウイルスであるT-01に比して生存延長効果を示した。
新たに作成したマウス口腔癌リンパ節転移モデルを用いて、免疫賦活化因子発現型第三世代がん治療用HSV-1は、原発巣に対して極めて有効な治療法であるのみならず、頸部リンパ節転移に対して 有効であることが明らかとなり(特に原発巣に投与した際の頸部微小転移に対して)、これらのウイルスを用いることで、これまで制御困難であった頸部リンパ節転移の制御、および口腔癌患者QOL の保持という口腔扁平上皮癌の治療において非常に重要な効果をもたらすことが期待された。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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