研究課題/領域番号 |
17K17861
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
水圏生命科学
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
青木 順 大阪大学, 理学研究科, 助教 (90452424)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イメージング質量分析 / 生物動態 / 動態分析 / 元素分布測定 / 環境分析 / 分析科学 |
研究成果の概要 |
本研究では、イメージング質量分析技術を用いて、魚類をサンプルとして生体内に取り込まれたセシウムの動態を明らかにすることを目的としている。投影型イメージング質量分析装置の開発の進展とサンプル処理方法の確立により、高空間分解能での測定が可能になり測定時間も大幅に短縮された。この装置によりセシウムの入った餌を摂取した魚の全身のイオン分布を測定し、セシウム動態を分析した結果、セシウム摂取後に消化器官系でセシウムが検出されるようになり、3日程度の時間で全身へと分布するようになることが観測できた。さらにその後30日程度で生態内のセシウム量が半減することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、イメージング質量分析技術によって魚類におけるセシウムの蓄積動態を測定した。これにより魚の食べた食物中のセシウムが、消化器系から吸収されて全身に移行する様子が明らかとなった。さらにその後、30日をかけて生体内のセシウム濃度が低下する過程が確認された。この過程は、放射線セシウムに汚染された生物の扱いについて、重要な示唆を与えるものである。
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