研究課題/領域番号 |
17K17879
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
システムゲノム科学
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研究機関 | 大阪大学 (2018-2019) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
坂野 聡美 大阪大学, 情報科学研究科, 特別研究員(PD) (00513160)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 合成生物学 / ゲノム編集 / CRISPR / 大腸菌 / 遺伝子工学 / 微生物 / 生物・生体工学 |
研究成果の概要 |
本研究は、CRISPR/Cas9技術を応用した配列特異的なDNA塩基編集ツールTarget-AIDを、バクテリアに適用できる点変異導入ツールへと拡張した。このツールは、大腸菌ゲノムDNAを切断せず、標的配列内にCからTへの点変異を導入することができる。この技術を用いることで、簡便かつ高確率に、標的異種6遺伝子の同時変異導入や、4つのマルチコピー遺伝子合計41か所の点変異導入も可能となった。DNA切断を伴わずに大腸菌への致死性を回避できることから、様々な原核生物にも応用できる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原核生物において従来のCRISPR/Cas9技術による2本鎖切断は致死であることが多く、これまで適用することは困難であった。本研究で創出された原核生物のゲノム編集技術は、ゲノムDNAを切断せずに、自然突然変異と同様のプロセスで、複数の標的遺伝子に同時に変異を導入できるという、非常に優れた手法である。そのため、この技術を今後さらに改良することで、様々な原核生物における遺伝子操作性を飛躍的に高めることが可能となり、非常に強力で有用なツールとなると予想される。
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