研究課題/領域番号 |
17K17880
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
天文学
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研究機関 | 神戸大学 (2019) 東京大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
中野 佑樹 神戸大学, 理学研究科, 特命助教 (70781889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 太陽ニュートリノ / 星震学 / 太陽g-mode振動 / ニュートリノ天文学 / 日震学 / g-mode振動 / 太陽標準模型 / 宇宙線 / ニュートリノ / 太陽 / 星辰学 / Super-Kamiokande / 惑星起源・進化 |
研究成果の概要 |
Super-Kamiokande検出器で観測される太陽ニュートリノデータを用いて、太陽g-mode振動に由来する太陽ニュートリノ到来強度の周期的な変動を探索する研究を実施した。最初に、Lomb-Scargle法を用いて、数か月程度の周期の信号を探索したが、太陽ニュートリノ観測データに有意な信号は発見できなかった。その後、典型的なg-mode振動の周期である20-30分程度の信号を探索するために、太陽ニュートリノ観測データのバックグラウンド事象に周期的な成分が存在するかを調査した。特に、放射性物質ラドン由来の事象と宇宙線ミューオンの核破砕由来の事象の周期性に関する研究を推進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
太陽内部で生じているとされている太陽g-mode振動は存在が予言されているものの、未だに観測例の報告がない。これは、太陽内部の情報は、光学的に観測することができないことに由来する。したがって、本研究では、Super-Kamiokande実験で取得された太陽ニュートリノ観測データから、周期的な信号を探索することで、透過性の高いニュートリノを用いて太陽内部の運動(g-mode振動)のを探索することを試みた。いろいろな周期の信号を探索するために、バックグラウンド事象の周期性の評価が必要であることがわかった。今後、太陽内部の運動や宇宙線と太陽活動との相関関係を明らかにする研究に道を開くと期待される。
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