研究課題/領域番号 |
17K17883
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
応用健康科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
清水 真祐子 (市村 真祐子) 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (20759021)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / NASH / コレステロール / マクロファージ / 肝線維化 / 肝線維化モデル動物 / オウバク / ベルベリン / 生薬 / 胆汁酸 / 食品機能 / モデル動物 / 栄養生理学 / 肝臓学 / 機能性食品 / 食事療法 |
研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症予防を目的として、生薬であるオウバクおよびその主成分のベルベリンをNASHモデルマウスに投与したところ、肝臓中のコレステロール量の低下とともにNASHの特徴的所見である脂肪変性および炎症の程度の減弱がみられた。また、NASHの進展病態である肝線維化もベルベリンの投与によって有意に抑制された。肝細胞の脂質代謝関連因子を定量したところベルベリン投与による有意な変化はみられなかったが、脂質を貪食したマクロファージの集簇像がベルべリン投与群で減ったことから、ベルベリンはマクロファージへの作用を介してNASHの炎症や線維化を抑制している可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではオウバクおよびその主成分ベルベリンの摂取がNASHおよび肝線維化の程度を抑制する可能性とその作用機序の一端を示した。NASHやその進展病態である肝線維化に対する特効薬は未だ開発途上であるが、本研究の成果はNASHおよび肝線維化の食事療法や治療薬の開発の基礎的なエビデンスになると考えられる。
|