研究課題/領域番号 |
17K17887
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
腫瘍治療学
腫瘍生物学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山口 耕介 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (60529402)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | FAK / mTOR / 肺扁平上皮癌 / mTORC1 / 肺癌 / シグナル伝達 / 分子標的治療薬 |
研究成果の概要 |
肺癌の30%を占める肺扁平上皮癌については使用できる分子標的治療薬は無い。先行研究でドライバー変異を持たない頭頸部扁平上皮癌細胞株とレトロウイルスshRNAライブラリーを用いた網羅的な合成細胞致死スクリーニングにより、mTORC1阻害剤とFAK(PTK2)が相互効果を持つことが示唆された。本研究ではmTORC1阻害剤であるeverolimusとFAK阻害剤であるVS-6063の併用効果をin vitro及びnude mouseを使用した異種移植モデルで評価した。その結果、in vitroにおいては両剤の強い相乗効果が示されたが、異種移植モデルにおいては明らかな併用効果は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
扁平上皮癌の増殖シグナルは非常に複雑であり、分子標的治療薬による増殖シグナルの抑制のみではその進行を制御することは困難である。そのため、殺細胞性抗癌剤、近年は免疫チェックポイント阻害剤による治療が中心となっている。本研究は分子標的治療薬の併用により、肺扁平上皮癌に対して細胞死を誘導して有効な治療を探索することが目的である。本研究では先行研究のスクリーニングで同定された治療候補の一つについて検討し、動物実験ではこの有効性を証明することができなかったが、新たな候補遺伝子が同定された。本研究成果は肺扁平上皮癌に対する分子標的治療の研究の進展に貢献すると考える。
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