研究課題/領域番号 |
17K17908
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
応用健康科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
西川 裕一 広島大学, 病院(医), 理学療法士 (90644980)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | パーキンソン病 / 運動単位 / 筋電図 / パーキンニズム / パーキンソン症候群 / 表面筋電図 / 神経科学 / 脳・神経 / 脳神経疾患 |
研究成果の概要 |
パーキンソン病患者は、中脳黒質の変性によりドーパミンニューロンが減少し、異常な筋緊張が生じることで運動機能障害を呈する。骨格筋の収縮を調整する運動単位の活動を評価したところ、パーキンソン病患者は軽症例であっても健常者とは異なる活動様式を呈することが明らかとなった。また、パーキンソン病に対して内服薬を投与することで、異常な活動様式が是正されることを明らかにした。さらに、パーキンソン病と類似の症状を示すパーキンニズム患者と比較したところ、運動単位の活動動態が明らかに異なることを示した。パーキンソン病とパーキンニズムは、診断に苦慮する症例も少なくなく、鑑別に有用な手法になり得ることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病は、神経変性疾患の中でも有病率が高く、65歳以上では100人に1人という罹患率を示す疾患である。症状を自覚するときには、既に8割程度まで神経変性が生じていることも指摘されており、早期発見、早期治療開始が重要であると言われているが、発症初期には他覚的に判断が難しい症例が多く、類似疾患も多いことから適切に診断ができない症例も少なくない。本研究結果は、日常生活が自立している軽症例においても異常を検知することができ、また類似疾患との鑑別も可能になるという点で、早期発見ならびに正確な診断において非常に意義が高いと言える。
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