研究課題/領域番号 |
17K17909
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
認知科学
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研究機関 | 中央大学 (2022) 広島大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
有賀 敦紀 中央大学, 文学部, 教授 (20609565)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 心理空間 / 自己の拡張 / 対象認知 / 社会的認知 / 文化差 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
これまでの研究により所持品は拡張された自己として機能することが知られているが,その周囲に形成される心理空間の特性を調べた研究はこれまでにない。そこで本研究は「ヒトやモノが形成する心理空間」の解明を目指した。研究期間全体を通して,(1)実験参加者がヒトの心理空間を予測するとき,周辺的な外的要因の影響を大きく見積もる傾向があること,(2)所持品の近く(所持品が形成したと考えられる心理空間)には注意が向きやすい傾向があるが,その傾向には時間特性があること,(3)モノへの自己の拡張においてもコロナ禍の影響が見られること,を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己の拡張に関する古典的な観察・考察はこれまで見られるものの,拡張された自己が形成する心理空間の解明を目指した実証研究はこれまで存在しない。この点に本研究の学術的意義がある。さらに,本研究の成果は,国際社会の中でヒトとモノがインタラクティブに動いていく場面(例えば,ホテルのスタッフが顧客から所持品を預かって扱うときなどのサービスの提供場面)において,人々が快適に行動するための客観的な指標の設計に役立つ。このように本研究の成果は,学術的なインパクトを持つだけでなく,社会的意義も有する。
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