研究課題/領域番号 |
17K17912
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
実験心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
平川 真 広島大学, 教育学研究科, 講師 (50758133)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間接的発話行為 / 言外の意味 / 間接的要求 / 発話理解 / 社会的報酬に基づく学習 / 社会的罰に基づく学習 / 社会的報酬の感受性 / 社会的罰の感受性 / 報酬・罰感受性 / Q学習モデル / 実験系心理学 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、話し手からのフィードバックを考慮して、間接的要求の理解についてのモデルを検討した。 中核となる検討課題は、間接的要求の理解と社会的報酬・社会的罰による学習との関連を検討することであった。要求の意味を理解することによって社会的報酬の獲得につながりやすいという想定から、社会的報酬に基づく学習事態における学習率と解釈バイアスに関連が生じると予測した。しかし、検討の結果、社会的罰に敏感に反応する個人程、曖昧な発話に対して、要求の意味が正しいと判断する傾向が強いことが示された。要求への解釈バイアスは、要求として解釈しないことに対する否定的な反応によって調整されている可能性が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常的なコミュニケーションでは、発話のことば通りの意味から、話し手が言いたいことを適切に推論する必要がある。本研究では、話し手のフィードバックが、この推論過程を調整している可能性を検討し、怒り顔を避けるというような、社会的罰に敏感な人ほど、あいまいな発話から要求の意味をくみ取りやすいことを示した。日常的なコミュニケーションの成立の背後にある、意味の推測過程とその影響要因を明らかにすることで、コミュニケーションについての理解が深まることが期待される。
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