研究課題/領域番号 |
17K17924
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
産婦人科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
宮脇 慎吾 徳島大学, 先端酵素学研究所(次世代), 特任助教 (70756759)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 性決定 / エピゲノム / ゲノム編集 / 代謝 / Sry / 生殖腺体細胞 / 環境 / 遺伝子 |
研究成果の概要 |
哺乳類の性は、Y染色体に存在するSryの有無によって先天的に決まると考えられており、現在まで、後天的な「環境」の影響は考慮されてこなかった。近年、性決定を制御するエピゲノムが明らかになり、遺伝的な性決定に加えて、新たに「環境」が性決定の要因となる可能性が浮上した。本課題では、哺乳類の性決定における「環境」は母体であると考え、母親の栄養が胎仔生殖腺の代謝を制御して性決定に影響を与えるかを検証した。本研究期間に、マウスの性決定時期に活性化する17個の代謝関連遺伝子を見出し、その遺伝子を欠損したマウスの性決定への影響を評価した。結果として、脂肪酸代謝経路が性決定に影響を与える可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物が有性生殖を行うためのシステムである雌雄への性決定様式は多様であり、線虫や魚類、爬虫類などでは、環境に依存した栄養状態により雌雄の決まる種が存在する。これまで、哺乳類の性決定における環境と代謝に関する報告は世界的になく、本研究により初めて、哺乳類の性が環境による影響を受けることが示される。また、本研究は妊娠時の栄養管理に重要な知見を与え、ヒトの性分化疾患や胎仔発育異常の新たな原因及び疾患のメカニズムの解明に繋がると期待される。
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