研究課題/領域番号 |
17K17928
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
認知科学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
佐藤 敬子 香川大学, 創造工学部, 講師 (30647889)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 色覚異常 / 色知覚 / カラーバリアフリー / 表示デバイス / デジタルカラーフィルタ / 色弁別性 / カラーフィルタ / 輝度コントラスト / 医療・福祉 / 視覚工学 / 認知科学 |
研究成果の概要 |
色覚異常者のためのバリアフリーシステムとして,表示デバイスに実装可能な「色覚デジタルカラーフィルタ」を提案した。研究期間内において,(課題1)カラーフィルタにより色覚異常者の弁別性が向上するメカニズムを解明し,(課題2)そのメカニズムに基づき1型色覚異常に有効なカラーフィルタを作成し,(課題3)フィルタの有効性を視覚実験により示した。その結果,フィルタを通した色覚異常者の色知覚がどのようなメカニズムで向上したのかを解明し,カラーフィルタ作成のための方針と理論を得ることができた。また,提案したフィルタは,1型色覚者の色弁別能力を向上させるには効果的な手法である可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
着色レンズの原理をデジタルフィルタに応用した試みの新規性,さらに,弁別性がどのようなメカニズムで向上するかを明らかにしたことは,色覚異常者の視覚特性,特に,異常の型による特性差について重要な知見を示したと考えられる。 また,提案したフィルタを,今後普及が見込まれる透過型ヘッドマウントディスプレイやヘッドアップディスプレイ等の表示デバイスに適用することによって,より効果的な色覚バリアフリー化が可能である。これにより,色覚異常者が多様な色を弁別できるようになるだけでなく,より多様な職業を選択できる機会が得られる可能性も広がると考えられる。
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