研究課題/領域番号 |
17K17931
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
観光学
人文地理学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
井口 梓 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (50552098)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 田園回帰 / 農村移住 / ライフヒストリー / 地域おこし協力隊 / 観光 / ライブヒストリー / テキスト分析 / 若者 / 田舎暮らし |
研究成果の概要 |
本研究は、縮小する農村社会の対抗策としての「田園回帰」(都市部から農村への若年層を中心とした移住による人口移動)を取り上げ、若年Iターン者の行動パターンや意思決定、価値観(農村観)に着目して、集落文化の担い手となるメカニズムを解明することを目的とした。具体的には、日本で最も多くの若年Iターン者を受け入れている長野県と四国地方を事例地域として、とくに地域おこし協力隊などの若い世代のIターン者の移住プロセスに着目し、対象者への詳細な聞き取り調査に基づくライフヒストリーと語りの分析から解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、農村移住を実践するIターン者に対して、農村に移住した新住者の集団として一括的に捉えるステレオタイプな分析を脱却し、異なる価値観から移住するようになった背景、「農村らしさ」をイメージし農村的な暮らしを志向する点、地域の伝統文化と関わり、地域社会に影響を与える存在である点などを考慮し、Iターン者個人の存在と彼らの抱く農村観に着目し、都市住民が「農村」で暮らす意味を問い直す点にある。また、事例地域のIターン者のライフヒストリーや語りの分析からその多様な価値観や農村観が農村地域に与える影響について分析を試みることは、若い世代の「田園回帰」現象をめぐる他の研究課題にも重要な基礎研究となる。
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