研究課題/領域番号 |
17K17939
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本史
経済史
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古賀 康士 九州大学, 附属図書館, 助教 (50552709)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 捕鯨史 / 比較史 / 組織 / 制度 / 資源動員 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本在来捕鯨業の多様性を理解するため、組織・制度・資源動員という3つの視座から、2年間にわたって調査・分析を行った。その結果、地域社会における捕鯨業への人的・物的資源の動員のあり方の違いが、捕鯨業によりもたらされる富の分配のあり方などと密接に関係していたことが明らかとなった。また国内外の資料所蔵機関の現地調査を通じて、在来捕鯨業に関する史料情報の集約化を進めるとともに、『日本捕鯨史料叢書』を刊行し、基礎的な史料情報の公開を行った。これらの成果は、日本在来捕鯨業の多様性の理解する上で重要な位置を占めると評価される。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、16世紀後半から20世紀初頭までの日本列島の在来捕鯨業を、単に「文化」として捉えるのではなく、組織・制度・資源動員という観点から、列島各地の捕鯨地域において多様性を歴史的視座から捉える新たな分析の枠組みを示した。また在来捕鯨業と地域社会の関係性を伝える史料集の刊行や新出史料の調査・分析を通じて、学会・市民社会への情報提供を行った。これらは今後の実証的な捕鯨史研究のための基礎の一つとなるであろう。
|