研究課題/領域番号 |
17K17947
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
創薬化学
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山下 智大 九州大学, 薬学研究院, 助教 (30645635)
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研究協力者 |
津田 誠
齊藤 秀俊
ホセ カアベイロ
井上 和秀
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ミクログリア / 医薬品探索 / サイトカイン / ATP受容体 / 慢性炎症 / P2X7受容体 / IL-1β / アカデミア創薬 / ドラッグリポジショニング |
研究成果の概要 |
ミクログリアからの過剰な炎症性因子の放出が、慢性炎症を伴う中枢神経系疾患の発症や維持に関与する。そこで本研究ではスクリーニングにより、既存薬の中からミクログリアにより生じる慢性炎症を制御する化合物の探索を目指した。本成果よりP2X7受容体の機能を阻害する化合物を発見し、これら化合物はミクログリアからのIL-1βの放出も抑えた。さらに最も有力な化合物は神経障害性疼痛を抑えることに成功した。加えてIL-1βの産生や放出を抑える化合物が慢性炎症に基づくうつ様行動を抑えることにも成功した。これらの結果からスクリーニングにより発見した既存薬がミクログリアにより生じる慢性炎症を制御できる可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の医薬品開発において、創薬ターゲットの枯渇が問題視されている中、安全性に関する適正な情報を有する既存薬の中から中枢のミクログリアに新たな薬効を示す化合物を見出すことを目的とした本研究は、画期的な治療戦略法となり得る。本研究成果からミクログリアを標的とした革新的な中枢疾患系疾患の治療薬につながることが期待でき、学術的意義および社会的意義は高いと考えられる。
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