研究課題/領域番号 |
17K17962
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
臨床心理学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
榊原 良太 鹿児島大学, 法文教育学域法文学系, 准教授 (80778910)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 感情制御 / 再評価 / メンタルヘルス / エウダイモニア / 社会情動的選択性理論 / 精神的健康 / ネガティブ感情 / 認知的再評価 / 精神的適応 / 他者からの再評価 |
研究成果の概要 |
1年目は、幅広い世代を対象に、様々な再評価の下位方略と精神的健康の関連について検討した。また、他者からの再評価がエウダイモニックなwell-beingとも関連し得ることから、エウダイモニアを測定する尺度の翻訳を行った。2年目は、画像刺激を用いた実験研究を実施した。実験参加者に与えられる教示は他者からの再評価とみなすことができるため、他者からの繰り返しの再評価は必ずしも効果的な感情の制御に結びつかないことが示された。最終年は、経験サンプリング法による調査を実施した。再評価に対する信念が個人によって異なることから、信念の強度によっては再評価使用の提案が受け入れられない可能性があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来個人の方略として考えられていた再評価を、他者からの方略として捉えたものである。実生活においては、他者から提供される状況の再評価によって感情を制御することは、頻繁に行われると考えられる。また、カウンセリングなどにおいても、セラピストがクライエントの再評価をサポートすることは、しばしば行われる。本研究は、こうした他者からの再評価が、ネガティブ感情や精神的健康へ与える影響を検討した初の試みであり、メンタルヘルス領域において重要な知見を提供するものであると言えるだろう。
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