研究課題/領域番号 |
17K17979
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
人体病理学
神経解剖学・神経病理学
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
西浦 継介 福島県立医科大学, 医学部, 研究員 (30791024)
|
研究協力者 |
千葉 英樹
杉本 幸太郎
冨川 直樹
高橋 均
柿田 明美
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 神経血管ユニット / 血液脳関門 / 統合失調症 / クローディン / PKA / セロトニン / モノアミン / 血管内皮 / 病理学 / タイト結合 |
研究成果の概要 |
セロトニン 受容体5-HT1Aが正常ヒト脳微小血管の内皮・周皮細胞に強く発現することを見出した。また新たに開発した共培養系を用いて、セロトニン/5-HT1Aシグナルが内皮CLDN5の発現を誘導することを突き止めた。一方統合失調症前頭前野の微小血管では、protein kinase A (PKA)シグナルが活性化し、血管内皮claudin-5 (CLDN5)陽性シグナルが減少・途絶していることを発見した。このような変化は脳部位特異的で、正常脳では認められなかった。セロトニン/5-HT1A/cAMP/PKAシグナルは脳部位選択的なCLDN5発現や血液脳関門の制御に寄与することが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
統合失調症ではセロトニン仮説等が提唱されているが、その病態は不明である。代表者は統合失調症前頭前野の微小血管選択的にprotein kinase A (PKA)が活性化し、その部位に一致して血液脳関門構成分子であるclaudin-5 (CLDN5)が部分消失していることを発見した。また5-HTが5-HT1A受容体を介して血液脳関門を制御する新規機構を発見した。セロトニン/5-HT1A/cAMP/PKAシグナルの破綻が統合失調症の病態に関与する可能性が示された。
|