研究課題/領域番号 |
17K17981
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
産婦人科学
腫瘍生物学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
小島 学 福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (30746970)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 子宮内膜癌 / 核内受容体 / シグナル伝達 / クローディン / エストロゲン受容体 / 接着分子 / エストロゲン / 細胞間接着分子 / エストロゲンレセプター / 卵巣癌 / 癌 |
研究成果の概要 |
卵巣癌におけるクローディン6高発現の臨床病理学的意義については症例を増やして再検討をしたが有意差は得られなかった。一方で同時に行った子宮内膜癌の 検討ではクローディン6高発現が5年生存と強い関連性を認めており、クローディン6は子宮内膜癌において強力な予後不良因子であることが示唆された。また分子生物学的検討では、クローディン6過剰発現株は野性株よりも増殖能と遊走能において亢進がみられること、エストロゲン受容体αと共役して悪性形質の増強に関わること、エストロゲン受容体の活性化に必要なリン酸化部位がわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
婦人科癌の殺細胞剤の奏効率はタキサン・プラチナ製剤の出現によって飛躍的に向上したが、進行例の再発率は依然として高い。新たに開発された分子標的薬も全生存期間を有意に改善しないばかりか、腸管穿孔や血栓症等の有害事象が問題視されている。このようにいくつかの課題を抱える薬物療法の現状を鑑みると、細胞間接着分子クローディン6は腫瘍のみに発現する際だった特徴もつため、クローディン6を標的とする抗体薬を用いた治療戦略は理想的といえる。今後はクローディン-6抗体薬の作成やクローディン6を検出するコンパニオン診断薬の開発につながる成果を示したい。
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