研究課題/領域番号 |
17K17986
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
細胞生物学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
阿部 拓也 首都大学東京, 理学研究科, 助教 (50779999)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | DT40 / コヒーシン / DNA複製 / DNA修復 / ESCO1 / ESCO2 / WAPL / DDX11 / CTF18 |
研究成果の概要 |
本研究ではコヒーシン複合体及び関連タンパク質の機能とその制御因子の探索を目指し、多重遺伝子欠損細胞を用いた遺伝学、質量分析を用いたプロテオミクスの二つのアプローチを用いた。 1) 遺伝学解析;遺伝学的な解析としてはESCO1/ESCO2/WAPL、DDX11/CTF18/WAPLなどの多重欠損細胞を作製し、合成致死やその抑制因子の同定によって、コヒーシン制御因子のネットワークを明らかにした。 2) プロテオミクス解析;質量分析装置を用いてコヒーシン結合タンパク質の同定を行ったところ、新規コヒーシン結合タンパク質として、クロマチンリモデラータンパク質を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コヒーシンは姉妹染色分体間をつなぐ「のり」の役割を果たすタンパク質複合体であり、複製されたDNAが分裂期の前に離れないように互いを接着している。コヒーシンはDNAの構造を変化させることでDNAを介在するあらゆる反応 (転写、DNA複製、DNA修復、細胞分裂など) に関わっていることから、コヒーシンの制御機構は世界中で盛んに研究されている。しかしながら多くの研究はコヒーシン本体の構造変換に焦点を当てており、20以上存在する「コヒーシン制御因子」の機能解析はあまり進んでいなかった。本研究により、コヒーシン制御因子がどのように連関して機能しているのかを明らかにすることができた。
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